2020年5月現在、スーパートリムは国内55台のマシンで使用され好評です(最新モデル『スーパートリムS』は4マシンで使用)
※ 動画はPMSがyoutubeに載せましたものをリンクしています。接続ができない場合はご了承ください。なお、スマートフォンからでも見ることができます。
2穴ノズルは、1つ目のジェットがシートを切り離し、引っ付きがちなシートを2つ目のジェットで確実に切り離します。3穴も同様の理屈ですが、加工技術の進歩により近年リリースされたこの3穴も、すでに国内の多くのマシンで使用され、板紙、用紙高速マシンで好評です。
先端のルビーノズルは、タービュラントの無い真っすぐなジェットできれいな切り口にします。ノズルは劣化がなく半永久的に使用できます。15年前に購入されたノズルも殆ど変わらずに使用されています。ルビーのチップは先端にしっかりとはめ込まれていますので、洗浄の場合は超音波を使用して固形化した成分を取り除くことも可能です。
取り付けは、台座をマシンに固定したのち、本体部を台座に固定します。洗浄などで取り外す場合は、台座の締め具を開放することで本体を外し、簡単・安全にすることができます。
最新のモデル『スーパートリムS』は、通常リモートコントロール、簡易型リモートコントロール、リモートコントロール無しの3種類からお選び頂けます。リモートコントロールを使用すれば、マシン上に体を乗り出さずに先端ノズル角度を調整できるので安全です。
以下の方法で全方向へのジェット入射調整が容易にできます。
①距離:シート面までの距離は台座の取り付けで決まりますが、本体自体を回転させることで微調整ができます。またノズル自体にも複数の長さのオプションがあります。
②幅方向:メイン軸下の調整ノズルを回すことでメイン軸のCMD方向の位置を調整できます。また台座と本体をずらすことで更に変更することができます。
③シートへの入射角度:MD方向へはメイン軸・本体を回すことで調整が可能です。CMD方向の角度調整はボウパイプ(先端の弓なりに曲がったパイプ)の角度を選択することによって可能です。
④2穴/3穴ジェットの微調整:ノズル自体を回すことで可能です。リモートコントロールのオプションを選択した場合、マシン上に体を乗り出さず、手元でノズルを回転させることができます。
ジェットの質と、エッジカッターの設置方法の良し悪しは操業に大きく関わります。エッジカッティングが良くないとシートエッジのバタつきやカス付着の原因になります。常時より不確定要素をできるだけ除外していくことが安定操業のカギになります。スーパートリムの高い機能性はその不確定要素を除外し、オペレーターに安心・安全を与えます。操業効率の改善だけではなく、コンプライアンスの取り組みとしても有効です。
エッジカッターの正しい設置につきましては以下の資料をご覧ください。
・ノズルの穴数~シングル、ダブル、トリプル、”マジック”
・ノズルの径~0.30mm~0.50mm。0.05mm毎に変更可
・ノズル形状~水滴防止用タケノコ加工の有無、汚れ防止用テフロン加工の有無、長さのオプション
各マシンで、数種類のノズルを保有し、抄きもの・抄速で使い分けている場合が多いようです。また、PMSのノズル洗浄サービスを利用(有料、納期3か月)する為、3~4セットを保有し、ローテーションを組まれているお客様もいます。
国内ではまだ紹介したばかりの、特殊3穴加工『マジック』のご紹介です。3つの穴のサイズを変えて加工してあります。一番最後の穴はシートと耳の再着を防ぐ役割ですので、穴が小さくなっています。現在、RACタイプ(手動リモートコントロール)のみでのオプションになります。